3.編成の変遷

 いよいよ本題の編成についての話である。ここでは、特別急行列車、東京−本州間急行、東京−九州間急行にわけて解説していくことにする。各ダイヤ改正(’60―6は除く)における編成、及び’56―11直前(10月)の編成での変更が中心だが、ダイヤ改正以外での変更も、確認できた限り記述するようにした。また、特別急行列車に関しては、文献も多いため最小限の記述にとどめ、固定編成客車(20系)の編成に関しては一切触れていない。
 記事中の主な記号の凡例は次の通り。

Aロネ 2等A寝台車 Cロネ自ロ 2等C寝台自由2等座席車 指ロ 指定2等車
ABロネ 2等AB寝台車 ハネ Cロネ 自ロ 自由2等車
Bロネ 2等B寝台車 食堂車 指自ロ 半室指定2等車
Cロネ 2等C寝台車 特ロ 特別2等車 3等車
Cロネロ 2等C寝台2等座席車 2等車 指ハ 指定3等車

赤字:付属編成を表す

 最初に言い訳(笑)しておくが、いろいろな資料をかき集めて極力正確を期すように心がけたが、いかんせん時代が時代だけに限度があり、特に特ロ・ロ・指ロ・自ロ・シ等の形式番号は特に不確定要素の一つである上に季節によって客の需要に合わせて車種変更もあるので絶対に正しいとは到底いえない。これは他の車種にもいえることである。ただ、嘘だけは書かないように努力はした。
 また、基本・付属編成についてだが、これも私の不勉強で荷物車、郵便車については基本なのか付属なのかさっぱりわからなかったのでその部分についてはまったくあてにならないことをあらかじめお断りしておく。あと、’56−11以前の編成については、編成のみを記述し、基本、付属の区別はしていない。 付属編成の所属についても、極力正確に記述するようにしたが、100%の自信は残念ながらない。

特別急行列車

東京―本州間急行

東京―九州間急行

目次に戻る  2.時刻の変遷に戻る  4.車両に進む